コリー犬とは?

コリー犬は、主にスコットランド原産とされる犬種です。 「コリー」の名称はゲール語の「役立つ」という言葉から由来するものとされている説があるが定かでありません。

コリー犬の種類

ラフ・コリー

ラフ・コリーとは、イギリスのスコットランド原産の牧羊犬種です。日本では単にコリーと呼ばれる事も多く、コリー犬種は他にも沢山あるため、専門的に解説する際は正式名称のラフ・コリーの名で呼ぶ事が義務付けられています。
なお、本種のブリーダーもスムース種と混同を起こさないために正式名称(旧称はスコッチ・コリー)で呼称しています。

スムース・コリー

イギリスのスコットランド原産の牧羊犬種で、ラフ・コリーのスムースコートバージョンの犬種です。

ボーダー・コリー

ボーダー・コリーとは、イギリス原産の犬種です。「ボーダー」の名称は、原産地がイングランドとスコットランド、イングランドとウェールズの境界(ボーダー)地域であることに由来します。
ボーダー・コリーは、牧羊犬として世界でもっとも使われていると言われています。

ラフ・コリーの歴史

2000年前にローマ人が原産地にもたらした、特別なワーキング・コリーが年月を経て出来上がったものであるといわれています。
始めのうちは専ら作業犬として使われ、コートの長さ以外の違いがあまり顕著ではなかったため、兄弟種のスムース・コリーと一絡げにされてスコッチ・コリーと呼ばれていた。ラフ・コリーは牧羊犬として羊の誘導を行うだけでなく、時には水難救助犬として泳いで人を助けるのにも使われていたと言う記録も残されている。1860年代にはスムース・コリーがビクトリア女王に愛されたため、兄弟種として人気が出て、スムース・コリーはイングリッシュ・グレイハウンドを、ラフ・コリーはボルゾイをそれぞれ交配させ、両犬種は現在のマズルや脚が長い洗練された姿に改良された。その後ラフ・コリーは牧羊犬としてだけでなく、上流貴族のペットとしても愛されるようになり、2度の世界大戦の戦禍の被害を受けることなく生き残る事が出来ました。

ラフ・コリーの特徴

マズル・脚が長く、たっぷりとしたロングコートを持ちます。毛色はブラック・アンド・ホワイト、ホワイト、セーブル、マーブルなどで、半垂れ耳(セミクリップイヤ)、ふさふさしたサーベル形の垂れ尾を持ちます。体高は雄61~66cm、雌56~61cmで体重は雄27~34kg、雌23~29.5kgの大型犬です。性格は陽気で優しく、我慢強い。攻撃的な面は無く、友好的なため初心者でも飼育がしやすい犬種です。

ラフ・コリーとシェットランド・シープドッグは違うの?

シェットランド・シープドッグ は、スコットランド(シェットランド諸島)原産の犬種です。シェルティーの愛称で呼ばれる事も多く、一見してコリー犬を小さくしたような感じですが、スタンダード・プードルとトイ・プードル(小型に改良した犬種)との関係とは違い、牧羊犬としてノルウェジアン・ブーフントとアイスランド・シープドッグとの交配により生み出されました。